リューズがガチガチに固まってしまって針回しができなくなってしまう事があります。経験上季節の変わり目にこうした修理依頼が多いような気がします。固まってしまった原因がどこにあるのか（リューズの先端か奥の方か）を調べる為にある程度分解します。
力任せに抜こうとすると折れてしまう可能性がある為出来る限りそのリスクは減らします。

原因として多いのがサビとパーツ同士の噛み合わせが悪くなってしまったか、です。中でもサビが原因となることが多いですね。サビはリューズとケースが接触する箇所、つまり外部に触れている所から発生します。
工具でゆっくりとリューズを回しながら、リューズが単独で動いているか、巻真も連動して動いているかを慎重に見ます。

今回の場合は原因がサビと汚れの目詰まりであり、リューズをゆっくり回すと巻真も併せて動くようになりましたので引っこ抜いても安心であると判断し安全にリューズを抜くことができました。その後サビ落としと洗浄で再び動作するようになりました。